不安 alarming prospect 2004 1 28
アジア全域に広がったように見える「鳥インフルエンザ」。
潮が満ちてくるような「円高」。
異常低温や異常高温のような「異常気象」。
こうしてみると、投資家にとって、不安は、いくらでもあるでしょう。
こんな時、どうするか。
「休む」ことも、ひとつの作戦でしょう。
「今まで、どんな投資をしてきたか」を反省することが必要でしょう。
「反省」ができない人間は、同じ失敗を、何度も繰返しているでしょう。
これは、人間だけでなく、企業も同じでしょう。
企業も、同じ失敗を、同じ過ちを、何度も繰返している企業があります。
投資家の反省とは、日足チャートで、反省することになるでしょう。
自分が、売買した日の日足に、赤鉛筆で、色を塗ってみる。
すると、どうだろうか。
なぜ、こんなところで買ったのか。
なぜ、こんなところで売ったのか。
これでは、儲からない。
そう思うでしょう。
反省とは、後ろ向きなものではなく、「成功の秘訣」です。
「成功のための道具」と言っていいでしょう。
さて、「休む」ことができない人もいるでしょう。
こういう場合は、「得意科目」を作ることです。
得意科目がない受験生が、受験に苦労するように、
「得意科目」という銘柄がない投資家は、苦労します。
ここが、プロとアマチュアの違いかもしれません。
プロは、得意な分野で、得意な方法で、戦います。
慣れていない分野で、慣れていない方法で、戦うことはありません。
最近、話題になっているラーメン店の勝ち抜きシステム。
これは、一定の期間に、売上高が最下位となった場合、
「退場」することになるシステムです。
サッカーは詳しくありませんが、Jリーグの方式というのでしょうか。
こういう店に行ってきましたが、
やはり、彼らは、「得意な分野で、得意な方法で」戦っていました。
まず、中核となる「強い商品」を作って、その周囲を広げていく「やり方」です。
しかし、世の中を見てみると、
今の時代は、世の中も、「勝ち抜き戦」になっていると言えるでしょう。
高度成長時代や安定成長時代は、何もしなくても、勝てました。
今の時代は、「努力と作戦、そして反省」がなければ勝てません。
高度成長時代や安定成長時代は、
「本も読まない、新聞も読まない、見るのはテレビだけ」でもよかったのですが、
今の時代は、これでは、「負け組の道」を歩いているようなものです。
「本も読まない、新聞も読まない、見るのはテレビだけ」
こういう人間がいないでしょうか。
今は、核家族化によって、気が付かないでしょうが、
これは、お年寄りの特徴です。
お年寄りは、
「本も読まない、新聞も読まない、見るのはテレビだけ」という状態でしょう。
しかし、お年寄りは、これでも、仕方ないのです。
本を読みたくても、字が小さくて、よく見えない。
出かけたくても、足が衰えていて、思うようにならない。